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  • 更新日
  • 2023年02月25日

今朝のお花 三鈷の松~さんこのまつ~

みなさまは高野山の「三鈷の松(さんこのまつ)」の秘話をご存知でしょうか?
お大師様が唐の国に渡り、真言密教を学ばれ、後に日本に広められた事をご存じの方も居られると思います。
すべての修行を終え、日本に帰ることになったお大師様は、真言密教を伝える道場をどこに開けばいいのかと願いを込め、三鈷杵(さんこしょ)という密教法具を明州の浜から日本の方に投げました。帰国後お大師様は投げた三鈷杵を探して日本全国旅をされたのですが、引っかかっていたのが和歌山県の高野山にある、ある松の木でした。
その松の木が、高野山の壇上伽藍にある金堂と御影堂の間にそびえ立つ松の木で、「三鈷の松」と呼ばれ、高野山とお大師様を結び付けた木として今も敬われています。
本来の松葉は二本ですが、「三鈷の松」には三鈷杵のように三本の松葉が時々落ち葉の中に混ざっています。お守り
として財布の中などに入れておくとお大師様のご利益が授かれるとも言われ、一生懸命に探す方もおられます。そして、松佑寺のアカマツにも、時折三本松葉を見つけることが
できます。